2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

津波被災の記録20

うーん。現場からの報告で、ガソリンが抜かれたとのこと。現場に搬入してシートを掛けていたらしいが、誰か見ていたんだろうか。でもあの集落はほぼ壊滅状態との話であったけど、外部のものというわけでもなさそうか。まだまだ復興と再建の狭間の闇は薄まり…

津波被災の記録19

国の機関の方達は、被災した事務所を再建してこの地に留まり再開したいといっていただいた。県や大学の教授等が新聞等で再建プランを述べているけれど、人が離れた後ではどんな立派なプランも役立たない。飯田先生がコンパクトシティや漁港集約を安易に考え…

津波被災の記録18

28日に下請並びに資材業者への支払いをセット。とりあえず請求書を再発行して頂いたところへの支払いがほほすべて完了。まだ一部の業者からは連絡が取れない。今後も残るだろう。 震災後の2回目の給料の支払いへ。前回は現金支給ではあったけど、避難所等…

津波被災の記録17

先週の木曜日頃?自宅周辺も通信環境が復旧した。しばらくぶりに元のIDでブクマしまくり。 メールはスパム削除に時間がかかった。こんな時でも送ってくる。400件は酷かった。セキュリティ強化しなくては。 それにしてもブクマしながら気になったのは、市町村…

津波被災の記録16

復興へさまざまな動員がありそのおかげで助かっているのは否定できないし、ありがたいことでもある。ただある程度の時期に自立しうるように方向性を出さないと、人というものは堕落する。 パチンコ店が混んでいる。震災によって商店街等は壊滅したというのに…

津波被災の記録15

被災地の無事な土地を「住友不動産」他の大企業の不動産業界が買いあさっている。 被災地の国有化の最大の問題点は、「国有地の一括売却」を震災復興の名の下で集約化してしまうということ。郵政民営化の一括売却で味を占めている輩の跋扈がすごすぎる。それ…

津波被災の記録14

今回の「平成23年岩手県応急仮設住宅公募供給事業」建設事業者の公募についてを見てさすがに呆れた。総合評価落札方式を民主党ブレーンである五十嵐教授等が進めるこの制度が、究めて新自由主義的なものであるにも関わらず、談合防止や住民自治の名の正義…

津波の被災から季節感はすっかり喪失。それでも先週に散歩しがてら、芽が吹いているのを確認。したのもつかの間、すごい暑くなって、昨日、3週間ぶりに自宅へ。会社再建のため家族を置いてではあったけど、自宅も電気はついた。しかし、電話回線の復旧は目途…

津波被災の記録13

被災の復興は遅々として進まず。個人事業主の動きとして、かなり余裕のある方達は用地購入と事業所建設に動いている。現在の国・県・市による浸水地域への建築確認を認めないとの宣言によって、コミュニティは確実に崩壊しつつある。自分たちは民主党総理肝…

津波被災の記録12

平成23年4月4日 〜 平成23年4月8日の間、風邪をひき、熱もあり鼻水がすごいけど、休めない状態のなか、仕事はなかなか進まない。簡保生命と連絡を入れたり、退職金共済への再発行のお願い、労災、法定外労災(天災は対象外とのこと)へところどころに電話をか…

津波被災の記録11

当初予定されていた「土葬」はどうなのかわからないけど、「火葬」は順調だという話。でもね、分かっているけど、線香の一つもあげれない。それでも「火葬」ができたことが救いとは寂しい。 少しずつではあるが書類を泥やガレキの中から見つけたり、流失した…

津波被災の記録10

社員の母親の遺体が見つかる。「良かった」という言葉が出る。被災地に居ないものからすれば、なんと不謹慎な言葉と受け取られるかもしれない。 肉親を弔うことすらできず、死というものを拒否している方達も多い。役員の妻もまだ見つからない。まだ受け入れ…

津波被災の記録9

平成23年4月2日 1週間ぶりの風呂。ガソリンが安定したことと、自宅周辺は未だに電気が復旧していない。 あくまで家族の中での話。 小さな集落でみんながそれぞれ被災している。ただ家が流失した方達の横暴と非協力的な態度等が、住民間に心理的な軋轢と対立…

津波被災の記録8

平成23年3月26日 昨日のプロバイダとのやり取りで、会社のメルアドを回復。取引先に仮事務所への移転等を報告。協力会社間へ周知してもらう。秋田の業者等から電話を頂く。 社長から月末に給料が支払えるか問われる。印鑑は無事でもタナバンは流失。月曜日に…

鎮魂

本日、今回の津波で亡くなられた社員の火葬に立ち会う。 昨晩までの停電で危ぶまれたが、行うことができた。 死亡者の数も多いため、遺骨の立会すらままならない現実に、被災地でのありように何とも言えないものがこみ上げる。兄弟とその家族のみの参列もう…

津波被災の記録7

平成23年3月24日 明日の仮事務所立ち上げのため、パソコン・プリンタ・ドコモwifi等を購入。家で組んでいたデスクトップ2台を車に積み込む。 家用の豆炭等も購入。今回、昔の堀炬燵がのこっていたのが幸いで、暖が取れた。 太陽光の自家発の切り替えができた…

停電

平成23年4月7日23時30分頃の東日本大震災の余震で震度6弱(普通なら十分に本震)。 停電になる。津波注意報がでるも家族に自重を求める。 集落で船が残ったことで、こばみが強くなっているとのこと。 人間の心理とは怖いものだ。命がけで残した行為そのものは…

津波被災の記録6

平成23年3月16日 雪がふる。 避難所はすごく寒いだろう。 平成23年3月17日 ヘリが下りてくる。でも着陸はせず。自衛隊かどうか確認できず。平成23年3月18日 米軍のヘリが着陸。救援物資を頂く。 幼馴染(教師)が、「昔、戦ったんだよな」と、つぶやく。 自分 …

確認

本日、行方不明の社員を家族が確認。土曜日に火葬。 労災について、労基署に向かう。手続きの説明と書類を頂き、状況(推測)について説明。 涙が溢れ声に詰まる。 こんなに辛いものなのだな。 本当にいつもお世話になっていました。ありがとうございました。

津波被災の記録5

平成23年3月15日(追記) 公共埠頭 自宅へ向かうときも感じたのだけと、中心市街地の道路も真中は不思議なほど綺麗で瓦礫は左右の商店等に入っていた。 津波特有のものなのだろうか。会社があった場所 事務所があった部分は、基礎ごと流失。(松原町でも新築の…

津波被災の記録4

平成23年3月14日 津波被災後の自宅の集落状況 自衛隊が入った。ただし、あくまで亡くなった方の捜索が優先。 林道が直前に通っていたらしい。これで平田地区へ車で行けるとのこと。 通常の道路は、瓦礫で通行不可。 林道工事の重機が残っていたらしい。不幸…

津波被災の記録3

平成23年3月12日 社員の安否確認に向かう。6:30 取引会社の方に居るとの情報で、のぞみ病院へ向かう。 病院の1階部分は壊れて、横の緊急車両用道路側から出入り。 各階ごとの避難者名簿を確認も名前が見当たらず。 釜石小学校へ。 道路上に、救急車及び消防…

津波被災の記録2

平成23年3月11日津波により市街地は壊滅。 地震後、社員を全員帰宅させた後、事務所に戻り持ち出せるものを準備中に社長が事務所へ。(びっくり)社長を避難するよう急き立て車で出るのを確認し、事務所の持ち出しは断念し、自分も車で避難しようとするが、社…

津波被災の記録

平成23年3月11日における、岩手県釜石市の津波襲来時の市街の状況は下記の通り。 NSオカムラ 会社のあった場所。何にも無い。呆然とするも、余震により退避。 この時足を挫いたらしい。 地震後、直ちに事務所に居た社員を自宅等への避難措置を取りましたが、…