鎮魂

 本日、今回の津波で亡くなられた社員の火葬に立ち会う。
 昨晩までの停電で危ぶまれたが、行うことができた。
 死亡者の数も多いため、遺骨の立会すらままならない現実に、被災地でのありように何とも言えないものがこみ上げる。兄弟とその家族のみの参列もう少し形ばかりでも整えられないのだろうか。機械的に時間通り進めないと処理しきれないのは頭でわかっていても。
 職員が遺骨の入った箱を親族代表に手渡す。
 御霊に安らぎとその家族の安寧を願う。

 会社から避難させるのにもっと考えるべきであったのだろうと自宅に戻った際に、彼女の亡くなった町の悲惨な状況を聞かされたさいにも自責の念にとらわれた。あの場にいた社員を会社から一刻も引きはがすことだけで精いっぱいだった。最後のギリギリまで会社の事務室にとどまって(頭の片隅で2階まではというのがよぎった。市街地はそれで亡くなった人が多い。)いたし、あのまま居れば自分も死んでいただろう。(後で湾口防で6分程度、時間が遅れたので助かったのもある)