津波被災の記録2

 平成23年3月11日津波により市街地は壊滅。
 地震後、社員を全員帰宅させた後、事務所に戻り持ち出せるものを準備中に社長が事務所へ。(びっくり)社長を避難するよう急き立て車で出るのを確認し、事務所の持ち出しは断念し、自分も車で避難しようとするが、社長が再度戻り事務所へ。事務所へ上がり社長を引っ張り社長の車で避難する。この時点で、釜石湾に波頭が見えたので、急き立てる。旧釜石小学校跡地に到着し、釜石市役所へ。到着した時点で市街地へ津波流入。車一台及び人が飲み込まれる。高台に避難者及びNHK及びIBC等のメディアも避難して撮影していた。
 5000トン級の船舶が津波により、湾内を回転し、港湾合同庁舎に衝突しそうになる。屋上に海上保安部職員がいる状態であったが、引き波で回避。(その後、漁港に乗り上げる)
 釜石市役所前に駐車していた車も津波にさらわれ、法面の一部から落石。道路を確保するためフェンスを破壊し、パイパスから避難者を旧釜石小学校跡地に誘導し始める。
 寝たきり老人等を男4人掛で移動させる。旧一中体育館に老人並びに子供を優先し避難所とする。
 社員の安否確認のため、避難場所のお寺2か所らに向かうため山越え(天神町から大只越町へ)。
 3回ほど往復するも確認できず。社長は車で、自宅の確認に向かう。
 裁判所に避難。暖房器具、毛布、灯火もなくラジオをただ聞くだけで、眠れない。深夜、市長が来訪。鵜住居町は壊滅状態。鵜住居小学校、東中学校の生徒は避難し確認されているが、この時点では幼稚園児の安否確認ができていないとのこと。
 防災無線は機能不全。連絡網は寸断され確認が取れない状態とのこと。
 
 平成23年3月12日
 津波は、只越町付近は2階天井まで浸水。大町、大渡町は1階上くらいまで浸水。



 会社があった場所(高架の上から) 鉄骨の枠とコンクリートブロック造だけが残り木造部分は消失。