リフレ派のルーツ

トランプ主義のグローバルなルーツ―― ネオリベラリズムからネオナショナリズムへ
マーク・ブリス ブラウン大学教授(政治経済学)

 約30年前に欧米ではネオリベラリズム政策が導入され、経済政策の目標はそれまでの完全雇用から物価の安定へと見直された。生産性は上昇したが、収益はすべて資本側へと流れ込むようになった。労働組合は粉砕され、労働者が賃金引き上げを求める力も、それを抑え込む法律と生産のグローバル化によって抑えこまれた。だが、かつて完全雇用をターゲットにしてインフレが起きたように、物価の安定を政策ターゲットに据えたことで、今度はデフレがニューノーマルになってしまった。金利の融資が提供された結果、危機を経たアメリカの家計債務は12兆2500億ドルにも達した。反インフレの秩序を設計した伝統的な中道左派と右派の政党は政治的に糾弾され、反債権者・親債務者連合が組織された。これを反乱的な左派・右派の政党が取り込んだ。これが現実に起きたことだ。・・・

 ユダヤ金融陰謀論の主、闇の世界政府とも揶揄されるところが、こういう記事を配信するのも、時代の変遷を感じます。「ネオリベラリズム政策=物価の安定」という「インフレ目標」そのものが、ネオリベラリズム政策であると断じるのもなかなか無い事です。
 この指摘はリフレ派による「デフレは貨幣現象」を完全に否定している事が興味深い点でもあります。そのためリフレ派による昨今のインフレ目標から雇用改善が成果であると言う話も、ユダヤ金融側から「デフレはインフレ目標のせいである」と強烈に指摘されるということから、方針転換せざるを得ないと言うことでしょう。
 「反債権者・親債務者連合」による「クニノシャッキンガー」「構造改革ガー」「既得権益ガー」なとが、ネオリベラリズム政策そのものであり、「デフレがニューノーマルになってしまった」という日本がネオリベラリズムを信奉し続けた「失われた20年」の原因は「貨幣現象」ではなく「ネオリベラリズム」そのものが原因であるというのも強烈ですね。

ふくろうおやじ‏@sunafukin99
よく考えてみるとアベノミクス以後いまやリフレ派が日本の経済政策のヘゲモニー握ってると考えていいと思うのに、いつまでも財務省利権の壁ガーとか消費増税のせいでとか言ってる人がいるのはかなり奇異に見える。

犬吠埼カヲル‏@inubou_cfs
犬吠埼カヲルさんがふくろうおやじをリツイートしました

思うような結果が出ないことについて、クロトンひとりに責任を押し付けようとしてるように見える。上武大教授とかは特に。

ふくろうおやじ‏@sunafukin99
リフレから新自由主義成分を抜いたらうまくいくかもしれない。なぜかそれだけは嫌がるけどね彼ら。

ふくろうおやじ‏@sunafukin99
たぶん新自由主義が主たる政策であり、リフレ政策はそれをサポートするだけの補助的な役割しかなかったというのが正確な認識なのかもしれない。わしらがあべこべに考えていた可能性がある。