津波被災の記録85

2012-10-28 官僚達のシナリオに結果的に盲従隷属する政治家達[政治]「政治主導」など片腹痛い〜官僚達のシナリオに結果的に盲従隷属する政治家達] 

 各省庁の「流用」は目を覆うばかりです、財務省の外局、国税庁では東京の荒川税務署などの改修工事に5億円を計上しますが、被災した大船渡税務署はプレハブの仮事務所のまま放置です。

 釜石労基署の場合は被災した港湾合同庁舎には釜石海上保安部だけが戻ることになり、建設も許可されない状態ですので、国関係の施設の復旧(新設)はPFI方式になる公算が強いのです。そういう事情が分からないで流用を高らかに騒ぐ方がどうかしています。政治主導が単なる支出チェックになるほうが問題でしょう。今回の被災時に国の施設は避難場所として十分機能しました。改修工事をして国民の生命を守れる施設への対応に何の問題と瑕疵があるのかわかりませんね。

 釜石市災害復興公営住宅(半島部全浜)建設工事に係る設計業務委託業者選考に関するプロポーザル最終審査の結果

特定業者
 最優秀設計者 上閉伊・アーキエイド特定設計共同企業体
 優秀設計者  リアス地域災害復興公営住宅特定設計共同企業体

【最優秀設計者】
テーマ1:復興計画に対する経験と理解
牡鹿半島の復興計画に対する経験について、釜石市に近い地形でもあり理解度が高い。また、40 浜程度を15 大学のチームでワークショップ等を行い、漁村部の小さい浜やそれぞれの関係性について、圧倒的に細やかに熟知しており理解度は非常に高いと評価できる。

テーマ4:地域とのコミュニケーションと業務実施体制
ワークショップ経験のある大学研究室の参画を可能としている点、また、各担当者の役割分担と業務実施体制について、分かりやすくまとめている点などが評価できる。

天声人語はネオリベサヨがお薦め?

「反対側、とりわけ「リベラル×小さな政府」の選択肢が寂しい」って、つまりそういう政治勢力に頑張って欲しいという天声人語氏の願望なんでしょうね。

 被災地はまあ見事なまでに利用されています。
 選択肢もあったものではないです。
 復興予算流用批判が、産学官連携というネオリベ・リベサヨ連携の見本のような事業に係る15大学の名前は明らかになっていませんが酷いものですね。この現実がHALTAN、jura03さんたちの批判が的確なものであることの証明になるんでしょうかね。
 「小さな政府」を志向する方達がどれほどどん欲に復興予算を我が物にしたがるために流用批判を利用しているかのほうが問題だと思いますがね。

 財産権を含む権利を否定する地方公務員にとっては、有難い存在だとは思いますけど、被災自治体住民を虫けら扱いするにもほどがあると感じざるを得ませんね。

(追記)
 大学研究室の参画という大学側ビジネスの都合のために、学生をボランティアと称して被災地での橋頭堡として利用したわけです。学生側はそういうのも知らないで善意で来ていただいている方もいらっしゃるでしょう。でもこれが現実なんです。
 リベサヨ側のボランティア・NPO橋頭堡確立からネットワーク連携による収奪への道がひらきました。