津波被災の記録65

 5月31日午後5時期限のグループ補助金の申請が終了しました。
 関わった方達の声は「二度とやりたくない」でした。
 新雅史著「商店街はなぜ滅びるのか」で、上野千鶴子氏推薦の帯びにげんなり。
 殿上人の「救ってやる」感覚に溢れてなきゃいいなあと、不安になりながら読みました。
 どうでもいい話なんですけどね。
 
 グループ補助金は、「集積」を斬捨てと捉える方達が多過ぎて、分裂していきました。4次申請の特徴でしょう。何せ1〜3次申請と4次申請の「機会の不平等」が露骨すぎたに尽きるでしょう。中小企業庁の存在否定に繋がるほど、いや経産省にとっては解体を促進する意味があったのかもしれませんと感じる日々でした。

 多くの「二度とやりたくない」声は、既存コミュニティを徹底して自体崩壊を誘発する「グループ補助金」の負の面が如何なく発揮されてしまったことによります。
 「古い公共」の一翼を担う団体が関与しても、中小零細企業経営者がついてこれないというか、全く理解しようとしないのだ。家業という以前の問題なのは何でだろう。
 
 東日本大震災から1年3ヶ月が経ち、「フッコウガー」が、既存のコミュニティーを徹底して解体することの要求の叫びにゾッとする日が続くのも、様々な補助金を用意する国・岩手県釜石市が復興をする気が無いと感じるからだろうか。ブラックと揶揄されるかもしれない中小零細企業労働者より、大企業の「非正規労働者」=(補助金)による効率的な労働へ向かわせるための緊急雇用対策と称する労働移動政策を実施していると感じる。

 自身のグループの復興計画とプレゼン資料を策定したものとしては、取り敢えずプレゼンに呼ばれたことで責務は果たした。当初は「希望学」ベースで策定して「建設業の福祉国家的な社会維持産業」に落とそうとしたけれど、事情があって「共同体主義」ベースに策定しなおしたのが良かったのかどうか。