津波被災の記録54

 今日で、7か月が過ぎた。風邪をひいて熱と関節の痛み、胃腸の調子もすぐれず吐いたりという状態で迎えた。状況は殆ど変わらず、復興というより復旧が続いている。第三次補正が動けば多少はという話が聞こえるが変わらないだろう。

 それにしても今日の新聞では、岩手・宮城・福島の地銀・第二地銀信金等に震災後に貯まった預金額が14兆7千億とか。岩手県による建築制限によって、使われず死蔵している状態らしい。銀行は預金保険機構に支払う保険料の負担で大変らしいが、この金をファンド化してPFI投資に向ける事も出来たろうが(自分的にはPFIは嫌いだが)、朝霞の公務員住宅建設に反対するようでは、とてもとても被災地のみならず、全国の中小零細企業の苦しみを解消することはする気が無い強い意志だけは伝わって、呆れた。

 被災地向けの予算は削られたようで、円高対策の予算が増えて被災地でも上場企業はその予算で工場の改修工事を行う話が出ているが、登録会社にしか発注はしないし、元請けは中堅ゼネコンとなるのは震災以前からの流れが維持される見通しである。

 釜石市長選は無投票の公算が高いらしい。それにしても二回連続無投票当選とは困ったものだ。今回の県議選の投票率民主党系に対する得票率の高さもあって、誰も出れないのが実情ではあるが。今回の震災でこの地域のバランスは完全に崩れたと言ってもいい。被災者の自助努力はもう期待できないほど、国にクレクレが度を越すようになってしまったのもNPO・大学等の関与が人として生きることを忘れ去ってしまった。
 湾口防波堤の復旧工事に関し、岡田前幹事長が来たそうだが市長・副市長とも公務多忙とのことで合わなかったそうだ。市民には湾口防波堤が速くできないと市街地の復興ビジョンが見えないとか説明していたような気がするが、市民などどうでもいいんだろう。
 某ゼネコンにその湾口防波堤の仕事をさせたいらしいが。(小沢の意向でしょうか?岡田前幹事長と会わなかったことも含めてですが。)

 それにしても、「失われた××年」という、デフレと公共投資削減による需要削減の動き中で、「再分配否定=バラマキ批判=ムダを無くす」ことが当たり前になることのなかで、中間層を破壊する構造主義の手段として、ネオ・リベラリズムリベラリズムを用いフラット化することで、日本型雇用と内需循環の破壊というものが進められてきていたことを感じると、

第一生命経済研究所のレポート
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/naga/pdf/n_1109a.pdf

日本にも忍び寄る「スクリューフレーション」 2011年9月28日(水)
〜低中所得層を苦しめる物価の二極化〜
第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト 永濱 利廣

米国経済は、中産階級の貧困化とインフレが重なった「スクリューフレーション」の脅威
に晒されている。世界経済の一体化とグローバル化、技術革新、臨時雇用の普及という三つの大きなトレンドがスクリューフレーションの原因とされており、失われた20 年を経て中間層の貧困化が深化した日本でも、スクリューフレーションが起きている可能性が高い。スクリューフレーションは地域格差も広げる。
※スクリューフレーションとは、中間層の貧困化(Screwing)とインフレーション(Inflation)を組み合わせた造語で、中間層の貧困化とインフレーションが同時に発生する状態を指しています。

 見た目のデフレ状態ではなく、スクリューフレーション状態を進めるためには、脱原発運動はその目的のとして、低所得層にとっては燃料費が辛うじて円高で相殺されている状態にあっても、負担が上昇していくことが避けられません。電気料金の上昇は全ての生活必需品の価格を上昇させる「悪い物価上昇」そのものでしょうね。とすると、リフレ派の脱原発運動とリベサヨの脱原発運動も、中間層の貧困化の促進によって、日本型雇用や社会構造が破壊されるということである以上、当初の目的から些かもずれていないという事でしょうか?
 グローバル化=世界連帯、臨時雇用=非正規雇用=NPO(ボランティア)、技術革新=太陽光発電等の金融投資商品化 ああ、何だか悪い夢を見ているようだ。

 夢と言えば、3.11の朝に見た夢は、水面に無数に漂うモノの間を細い棒のようなものに乗ってまっすぐ進む自分自身の姿を見て起きたのだった。

(追記)
http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20111011/p2
■[アホ文化人を退場させられない理由]、、、そして日本人はみんな貧乏になる、、、Ω\ζ゜)チーン
、、、この馬鹿たちはどこまで己の馬鹿さ加減を晒せば気が済むのでしょうか? 

hahnela03
新自由主義反対と言いながら、結果としてネオリベ・リベサヨの伸張と生存に手を貸しているデモなど何の意味も無い。デモの主張そのものが欧米化=グローバリズム=連帯。何だか悪い夢を見せられている気分だな。 2011/10/11

「連帯」といったって、じゃあ全世界で同時多発的に人民が立ち上がった処で具体的に何がどうなるのかさえもよく分かりませんし、、、イメージとしては世界的恐慌に乗じて「世界同時革命」とかそういうものなんでしょうけど。
「ロマン」「フィクション」としては面白いけど、そこから先の「具体」は何も無い。

@kmori58MORI Koichiro
それについてはこんな意見が app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/334… @WATERMAN1996 左派がリフレ政策に冷淡なのは何で
4時間前 Mobile Webから baatarismと他1名がリツイート

http://twitter.com/#!/kmori58/status/123548045471252481
@sunafukin99すなふきん
@NLHippie @WATERMAN1996 リフレ政策は資本主義自体の機能を改善する効果があるので、それやられるとアイデンティティに関わるのかもしれない。
4時間前 webから amr_shinがリツイート

http://twitter.com/#!/sunafukin99/status/123544651872485376
、、、いやもう卑近な次元で「馬鹿ばっかし」だし、主要メンバーもその周囲の「学者」「文化人」「マスゴミ人」も運動を踏み台にしたり利用したりそれをネタに駄弁る事しか考えてないから↓

ただ、そのような意味での日本の「市民」の問題性は、日本でなぜ市民運動が韓国程度にも強くならないか、という点とも絡んでいると思う。少なくとも一部の例からすれば、日本の「市民」運動の一部には、リーダーが簡単にマスコミに取り込まれて、運動それ自体が消費されてしまい、恋愛問題などが絡んだ人間関係のトラブルで自滅する、という一つのパターンがあるように見受けられる。弾圧すらいらない。
私にも話させて 2011-08-08 ■「国民」の否定形としての「市民」

http://watashinim.exblog.jp/14299203/
(3)の社交性というのは、結局、彼ら・彼女らの目的というのは社会変革ではなく社交であり、そのためのツールとして種々の社会問題が使われている、ということである。彼ら・彼女らはあらゆる制約から逃れているから、あらゆる話題を「自由」に論じることができる。18世紀ヨーロッパのコーヒーハウスが市民的公共性の起源という紋切り型をもじれば、コーヒーだけ飲んで駄弁っているような光景だ。冷戦崩壊後の世界規模に諸問題の浮上という歴史的時期に臨んだ、教養俗物層の知的態度として、このような「市民」的あり方は極めて適合的であったと言える。今日のアカデミズムや論壇、ジャーナリズムがそれぞれ相互乗り入れや馴れ合い、ツイッターのような場を見ても、この種の「市民」的あり方がいかに必要かは自明であろう。日本で多少でも本を読んで、世界の諸問題を消費したいという階層に属していれば、日本「市民」にならない方がおかしい。
こう考えると、彼ら・彼女らが依拠する立場というのは、何も無い、ということになる。

、、、特に「学者」の「中身の無さ」「無責任さ」足るやね、、、。
、、、そして、
ネット右翼在特会嫌韓厨が(今だと)「在日」「半島」「NHK」「フジテレビ」「電通」「花王」etcといった仮想敵を攻撃してそれだけで満足しているように、
左派も大資本(現在だと電力ロビー・金融資本など)を紋切型で一方的に叩くだけで満足してしまう。今だと東電という「安心」して叩ける仮想敵もあるしね。たかが原発事故一発で吹っ飛ぶ程度の「帝国」を叩いて面白がるなんて退廃の極みだと私は思うんだけど(元々が大した「帝国」でも無かったって事でしょ!) まあ、

当のリフレ派(ネットリフレ派)もまた東大法学部閥を叩くだけで御満悦なんだからどうしようもないよ!

※体調の悪い中、マシナリさんがわざわざこういうエントリーを上げた意味ってどういう事だろうなあと足りない頭で考えても、とても理解できるものでもないんですけど、何となくHALTANさんが指摘することをやんわりと知識階級たる方達にプライドを傷つけない言い回しで指摘しているのかなあと、感じました。

 儀式=デモ ユダヤWASP=仮想敵との対立構造の利用

 machineryの日々
クレドも善し悪し
2011年10月08日 (土)
http://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-476.html

「(6)「儀式」を通じてクレドを理解させる
 クレドとは心情。経営理念や行動指針、ミッションのことを指します。もちろんどの企業でも存在します」

成果主義と報酬
2011年10月09日 (日)
http://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-477.html

「そもそもWASPユダヤ人の対立がアメリカの政府高官と投資銀行のせめぎ合いをもたらして、止めどない金融の規制緩和につながったのかも・・などなど想像がかき立てられます。」

 官主導・民主導という対立構造ものがそもそも無くて、同軸で回るものではなくクランク状態で各々自転周期が違うものが、回転するようなイメージなんですけどね。