釜石モデル(案)

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20110714/548586/?ST=rebuild
がれきの撤去から最終処分までを一括発注、釜石市
2011/07/15
山崎一邦=フリーライター [日経コンストラクション]

 岩手県釜石市は、東日本大震災で発生したがれきなど約3万8000tの撤去から最終処分までを一括で発注する。一連の作業を一括で発注することで、効率的に災害廃棄物を処理できるかどうかなどを検証する。7月12日に公告した。

 発注するのは「災害廃棄物処理事業(試行)」。釜石市内の約14.2haの地区で約3万8000tのがれきなどを撤去し、分別から最終処分までを一括で担当する。入札は総合評価落札方式を採用し、地域の特性に配慮した作業方法と地元住民の雇用など地域に貢献する方策について技術提案を求める。市は7月中に契約したい考えで、業務の履行期限は9月30日までを予定している。

 撤去や分別、最終処分など、それぞれ得意とする作業内容に合わせて各企業がグループを組み、入札に参加する。各企業は7月15日までに釜石市に事業者登録し、グループの代表企業が入札する。事業を委託するグループが決まった後、同市がグループを構成する企業とそれぞれ契約を交わすことになる。

 環境省によれば、東日本大震災で発生した釜石市のがれきは推計で76万2000t。このうち、仮置き場に7月12日までに搬入を終えたがれきの量は20万3000tと、岩手県内では最も処理が遅れている。処理の効率を高める方法を探るためにも、一括発注を試みる。

 試行する事業では、使用した機器の能力やコストなどの情報提供を委託先の企業グループに求める。提供を受けた情報は釜石市の災害廃棄物の処理や環境省のほかの事業などに役立てるという。


※あくまで話では、5社が参加予定。元請コンサルタントは、「パシフィックコンサルタンツ株式会社」、施工業者は「鹿島建設株式会社」に、決定の予定。
 釜石市からは、地元下請業者として「収集運搬業務」を有するか、本日まで釜石市に登録することとの通知がありました。

 小沢一郎の影響力が裏で遺憾なく発揮されているのでしょうか。?
 ベトナムでの建設工事がらみで、西松建設(株)が献金問題で絡んだのも、「パシフィックコンサルタンツ株式会社」が、からんでいた記憶があります。
 「鹿島建設株式会社」に関しては、岩手競馬がおかしくなった最大の原因が、小沢一郎-鹿島建設(株)-タカヤというのは、施工中から何でこんなに建設費が増えたのかという話でした。
 
 上記でも説明がある通り、「環境省」よりの強い要請というか脅しに近いものがあるようで、市長以下逆らえないそうです。入札の要件等についても、コンサルの指示通りにする「権限と金を地方に与えれば良くなる、地方自治は素晴らしい」の好例ともいえるモデル事業なのです。

 「環境省」といえば、昨今急遽お辞めになられて躁状態という、松本龍氏が当時は大臣でありました。現在は、江田五月氏であります。大臣からの直接の指示なのか、環境省の担当職員の独断の指示なのかは、わかりかねますが、はっきりしているのは

環境省推進モデル事業 目的:試行結果の情報発信」→公開→技術指針・自治体の指導

により、他の自治体へも同様のモデルにより、国主導=「コンサル=ゼネコン」で実施する。ということです。

 メディアや経団連会長の発言から、中央では既定の路線(がれき撤去の国直轄)が(地方の反対で)遅れていることへの苛立ちが政権批判となっています。
 今回の、モデル事業の実施場所が、両石町・鵜住居地区であることは、実は意味深なのです。
 市街地のように、RC造、S造が多い地域と違い、住宅地が殆どであったこの土地は「メガソーラー」の立地場所としてみている可能性が高いのです。前回の陸前高田市街地全域の「ギガソーラー」と一緒で、「規制緩和」をしたい場所なんです。