津波被災の記録34


 
 津波で建物の損壊を免れた、オートリサイクルセンター。
 新日鉄の火力発電所用の石炭の山が津波の力を減殺したことで、壊滅を免れた。津波の威力を喪失させることをまじかに実感する光景でもあるし、今後の減災に構造的なものの組み合わせが必要なのだろうことも考えさせられる光景だった。
 資源高により、購入した石炭が守るとは考えもしなかったけど、石炭山が途切れたところにある、北里大学の研究施設と岩手県水産技術センターは、1階部分が損壊している。
 岩手県等の復興計画で「エコタウン」と言っているけれど、維持コストは高すぎるものになる。「電力の全量買い取り」に官民共に群がるのは、自治体の企画能力の無さをさらけ出すすものだから、宮城県のようにコンサルの容易な介入を受けやすくなる。ただ、この容易に受けやすくなる土壌に自治体職員の業務からの解放と軽減という甘い囁きがあるのだが。