津波被災の記録29

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110519_2
 着手済みの12区間優先 「復興道路」で県方針
 
 高規格道路は、今回の震災で避難道路や救援物資の輸送路として有効に機能。「沿岸復興のために不可欠な道路だ。整備による経済効果は度外視して、用地買収などの見込みが付いた部分から事業化を進めてほしい」

 やっと道路が経済活動だけではなく、人命を救い社会福祉的面を持っていることを見ていただけるようになったと思いたい。でもね、被災しなかった住宅と賃貸住宅とが容易に当初の用地買収に応じるとは思えない。現実的は、その地域の移転先と住宅整備(公営住宅建設等)の社会福祉政策としての面を強調していかなければ、成田闘争的なものに陥る危険性はあるのだ。

(追記)
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110519t13012.htm
「団体」条件で孤立世帯も 仙台市仮設住宅入居申請

 緩和措置で、親類や仲間同士での申請がしやすくなる一方で、焦りを感じる人もいた。/住居が残った者、失った者と収入が無くなった者と撤去作業等でも対立が起きている。

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110519t11010.htm
女川町、漁村集約し高台移転 住民からは反対の声

住民らによると、歴史的な経緯から近くの集落同士で微妙な対立感情が残っている地域があるほか、集約化で従来の養殖漁場が使えなくなることを心配する意見もあるという。


 「新しい公共」「コンパクトシティ」が、コミュニティ内部の負の想念とコミュニティ間の火種を燃焼させてしまうのは、当初から危惧していたことではある。
 避難所住民とそれ以外の住民との対立も深刻で、「新しい公共」がモンスター化を容易にしてしまった。長野県からきている自治体職員の目にはどのように写っているのだろう。食ったものを平然と投げ捨て、暴言を吐き、使役することで憂さ晴らしをするさまは地獄絵図さながら。
 業者は呼び出されて、様々な業務を言いつけられるけど、請求書を釜石市に提出すれば高いと怒鳴られ、支払いは一年後らしい。市職員は毎月給与が保障されている。業者は霞を1年間食って生きろと職員に命じられているようだ。
 「希望学」「新しい公共」は、次々とモンスターを生み出すさまを眺める日々。