復興予算の行方

http://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-459.html
「復興」ってなに?

懸念しておりましたが、やはり次のような反応が今後広まっていくのかもしれません。

 
 このまま行くと、人口が今後とも減っていく東北地方のために多額の税金を無駄に使われることになるかもしれない。そして被害額以上の税金がつぎ込まれ、今までの東北にあった国富のプラスαが作られることになる。しかも税金で被災者のために新築まで作るのだ。こんな馬鹿げたことのために税金を上げるとなると、今後は何か災害が起きても寄付する人は消えていなくなるだろう。はっきり言って、被災地のために増税されることがわかっていたら寄付することほどバカバカしいものはない!
 しかもコミュニティを壊さない復興をしろとか住民がワガママを言っているようだし、辞任した松本復興担当大臣じゃないけど「ちゃんとやれ!」と言いたくもなる。もし23兆〜25兆円もの復興資金がつぎ込まれるのなら、もはや被災者は弱者でもなんでもない。あれこそ究極のモンスターだ!
 こんなに復興資金をジャブジャブつぎ込んだら被災地域は焼け太りになるだけであり、想像を絶するほどの無駄な公共事業を増税でやられることになる。人口が減っていく地域だからこその復旧があるはずで、その費用は土地の造成費用と生活道路と地域をつなぐ道路と漁港の復旧で十分だろう。その他プラスαがあると仮定しても、5兆円もあれば十二分に復旧は可能なはずである。間違っても被災者のために新築住宅まで税金でプレゼントしてはならない。
 年金で生活している被災者はいくらか引っ越し費用などをあげて、病院に近い都会の集合住宅にでも移住させればいい。仕事のない人も都会の仕事を探してあげて移住させればいい。地元に仕事が残った人を中心に造成地を作るだけですめば、復旧費用はもっと少なくても大丈夫だろう。

増税で復興事業を22兆〜25兆円という暴挙!(2011年07月22日00:00)」(日本経済をボロボロにする人々)http://blog.livedoor.jp/nnnhhhkkk/archives/65680682.html
※ 強調は引用者による。


こうした意見が出てくるのも、肝心の「何をもって復興とするか」という点についてのコンセンサスが得られていないからではないかと思います。復興構想会議の提言でも今回の骨子案でも、どのような状態になれば「復興した」というのかは明記されていません。「2 復興期間」が調整中なのが象徴的ですが、これでは、復興に要する期間や費用の見積もりに異論が出るのも無理はないでしょう。

抜粋

http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20110802/p2
[アホ文化人を退場させられない理由]「てへ」って、、、よく「ネットリフレ」は現状に対して「他人事」みたいな顔が出来るな(激怒)

(追記4)

id:hahnela03
田舎(地方)へ投下された予算で、大都市が食えてたことが、東日本大震災で可視化されたからかな。だけど、最終的に大都市へ集約するから効率的回収のため増税する(大都市住民へ)のはダメなんでしょうね。 2011/08/02

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/HALTAN/20110802/p2
田舎(地方)へ投下された予算で、大都市が食えてた

田舎へバラ撒いたカネの多くが実際には大都市部(主に首都圏)に還流していた

今までは「バラマキ」と批判していたこのカラクリにやはり当面は依存しないと駄目な事が震災による東北部の被害で改めて分かった

ネットリフレもまた被災地に「復興リフレをぶち込め!」ばかり震災直後から連呼する事になった

しかし大都市部住民が自分たちの「身銭」を切るのはイヤだから「増税」はしない

何のこた〜ない、「被災地の味方」「復興」を言い訳にした緊急経済対策=それも受益者は実は大都市部住民が中心の!?、、、を要求しているに過ぎない?

、、、こういう事ですかね?
「大都市へ集約」ま、この辺についても私見はありましたけどね(削除しましたが・・・苦笑) 仮に「日本が経済成長する為には大都市部中心の国土計画が必要だ!」として(実は私自身もその結論それ自体には反対ではない)、「リフレ派」がずるいのは↓
■必然的に生じる大都市部再開発の利害調整の厄介さについては考えたくない。
■人口流出や自治体そのものの崩壊(夕張化)に見舞われる「過疎地」に取り残される日本国民の処遇についても考えたくない。

■とにかく悪いのは非効率な「クレクレ」や保護政策ばかり要求してきたカッペどもだ!
、、、こういう事にしておきたかったわけですよ。
ハッキリ言えば「これは貴方がた自身の問題でもある」と突きつけると都会人相手に自分たちの本や講演(セミナー)が売れなくなるからでしょうね(連中の主要顧客層=大都市部在住ホワイトカラーでしょうからね) あるいはそうなると今度は「市街地に居座る旧地権者=既得権益者どもを追い出せ!」とでも言い出すのでしょう。
最近の日銀・霞が関・電力ロビー叩きに象徴されるようにとにかく「敵」を作らないと何も言えないのが「リフレ派」の特徴ですからね。

、、、だが一転して現在、
「リフレ派」は(恐らくは単に都会に還流してくるカネが目当てで!)「復興リフレ」を訴え被災地の味方を気取っているという事なんでしょうかね?
そんなセコい魂胆、無意識に見透かされて当然と私は思いますがね。

リフレ派=まさにネオリベ、ウィナーズ・テイク・オールそのものでしょう。
「リフレ派」の「弱者の味方」ポーズに決して騙されてはなりません。

http://d.hatena.ne.jp/tsunehide53/20110726/1311697955
新米大学教員日記@岩手
コメントしておきたかったこと

先週末の社会学関連の研究会で、原子力の問題の本質として「私たちは太陽での核融合の恩恵を確かに受けているが、この地球上で核分裂反応を起こす必要性はないのである(制御しきれない)」という論理を示して、原子力利用を選択すべきでないという意見を主張している方がいた。その場は社会学者の集まりだったので、正直、聞いていてどうだろうと思った。そのレベルで論議すると、いわゆる「神々の闘争」にはまってしまうからだ。大事な主張かもしれないが、一方で別の大事なことに対して目をそらさせてしまう懸念がある。

社会学者としては、こうした組織過程・社会過程を生んでしまうメカニズムについて分析するほうが、健全だろうと思う(ただし、これは狭い業界を前提にした見解であって、倫理的な「あるべき」「あるべきでない」論は世の中でどんどん熟議すべきと思っている)。

※本来は地方に住む自分達よりはるかに優秀な人達が、知の浪費を楽しむことで、地方は疲弊していっている。「神々の闘争」に明け暮れるのも平和で豊かであることの恩恵を受けているからだろうに。
 それにしても、地方への復興予算も含め、マシナリさんも随分と凄い方を例として挙げられていますが、「津波被災の記録」でも書いているけど、100%見た目は被災地に落ちるけど、大半は大都市に還流している構図ぐらいきちんとわかっていて、バラマキ批判することが大事でしょ。
 地方分権地方主権が、どのような形で予算を消費するかという実例が見られる今回の東日本大震災というのが、「可視化される機会」=「プロセスの明確化」であることはめったにないことなので、よく見ることが大事だと思います。
 マシナリさんが丁寧に説明していましたが、国民の税金を使うために、色付けをする作業をするのは、凡人では難解で大変な仕事です。でもそれによって、不正な使用を何重にも防止(完全ではないけれど)して来たのも事実です。今回の震災で、地方主権による権限と税金の移転が、色が付かないことでどういうように使われやすいか良く見れる機会を見て、多くの国民が向上に資することを願ってやみません。