流転

 http://www.asahi.com/national/update/0520/TKY201105200083.html
 水産加工場もシェアリング 岩手県、共同新設に補助金

>県がすでに補助する方針を打ち出した「漁船シェアリング」方式を、水産加工場にも拡大しようという考えだ。

 漁業者が個人主義的な気質が強いことをどのように見ているのだろう。今回の岩手県知事と県職員の考え方はコミュニティを破壊することを前提としているようにしか見えず、この被災状況を利用することで、個人主義的なビジネスの根絶というものを前進するかのようだ。個人商店のコンビニ化もある意味そういうモデルを一次産業へ展開することで、「経営効率」というものの導入をすすめたいのだろう。工業製品と違い、自然を相手にすることが平準化できるわけもない。
 かって、山田町の大沢漁協問題の際、解決させるために水産庁に漁業者を突入させ直訴させたのは、こんな水産業にするためじゃなかった。あの時は岩手県と知事と漁民を傷つけずに解決させるのは霞が関の「利益調整」機能以外になかった。ただ、まあ共産党を通したのは自分も知らなかったなあ。
 派遣村騒動を見たときは、あの時のことが思い出され得意げになっている湯浅誠なる人物とその周辺で煽り持て囃す行動をみるにつけ、落としどころも用意せずにいることに只々腹が立ったものだった。はてブを見ながら、煽り持て囃す人々に虚しさと悲しさを感じたなあ。