津波被災の記録141

東日本大震災から4年と3ヶ月になろうとする矢先の事件。
犯人はいまだに見つかっていません。

釜石市分庁舎また火災

市などによると、最後の市職員が退庁したのは2日午前0時ごろ。守衛が施錠した際は異常はなく、ストーブなど火元になる物も部屋になかった。離れた本庁舎の守衛室に伝わる火災報知機があったが、作動しなかったらしい。

放火疑いの痕跡複数 釜石市役所火災、火元点在

同署によると、焼け跡の同課の床全体に、書棚や机上にあった書類が散乱していたという。同課の書棚には扉の付いたものもある。2日の実況見分では、室内に火元が点在していたことも判明したという。

火元にガソリン缶 釜石市役所火災、普段は倉庫に保管

市関係者によると、見つかったガソリン携行缶は庁舎西側の鍵付きのプレハブ倉庫に保管しており、刈り払い機用のガソリンが入っていた。
 市は毎週金曜日に倉庫の施錠と庫内の物品確認を行っており、5月29日には異常なかった。鍵は庁舎2階の建設課で管理していたが火災以降無くなった。

内部に詳しい者の犯行か 釜石市役所火災

一方都市計画課は、住宅・宅地の再建、復興市営住宅への入居などに関連する事務を担っている。市関係者によると、市営住宅への入居を希望しても税金の滞納や保証人などの問題でかなわないなど、市に対する不満を持つ人も少なくないという。だが現時点で事件に直接結び付くような事例は浮上しておらず、市は「要望はあるが、トラブルは認識していない」としている。

20150609 岩手日報

関係者から聴き取り続く
釜石市役所火災一週間

 釜石市役所天神町の市役所第四庁舎で発生した火災から9日で一週間。現場から放火と見られる痕跡が複数見つかったことなどから、釜石警察署は非現住建造物放火事件と見て幅広い関係者から事情を聴くなど捜査を続けている。
 火災は2日未明に発生し、庁舎1階の都市計画課室内の80平方メートルを焼いた。捜査関係者によると、焼け跡には火元と見られる場所が複数あり、床一面に書類が散乱していた。備品が盗まれた形跡はなく、窃盗目的の放火ではないとみられる。
 通報は午前4時28分。消防が消火のため同課西側の窓を割ろうとした際、既に数枚が割れていた。2日午前0時ごろに守衛が施錠した際には異常はなかった。
 市関係者によると、室内にはガソリン携行缶が残されていた。携行缶は普段、庁舎2階の建設課で保管していた。鍵の保管場所は非公表で、火災以降無くなっている。
 同署では目撃情報の聞き込みに力を入れるとともに、現場の押収物の鑑定などを進めている。
 同署は復興関連事務も担っているが、重要データなどは外部サーバーにも保存しており、大きな支障はないという。火災翌日から庁舎3階の会議室で業務を再開している。

 現在のところ第四庁舎関係者は捜査対象として、全員指紋採取済み。本庁舎の職員は対象となっていないとのこと。近隣住民も連日の聞き込みで疲弊。
 
 震災復興に不満があるのが犯行理由であるならば、本庁舎に放火するだろう。市長、議会、総合政策課が最終責任を持っているので、権限無いところに八つ当たりしても何の意味もない。

 復興に絡む用地買収等が原因ならば復興推進室が対象となるが、都市計画課では何の意味もない。

 2階の建設課は昨年火災でリニューアル。震災後に第四庁舎の2階以上は修繕予算の対象外だった。職員に不満は合ったろうが、まさか4年もたって修繕担当の都市計画課へ不満爆発させるとかはありえない。綺麗になって何の不満があるのだろう。3階は現状では修繕していないから、次の出火は3階のラグビー推進室あたり。でも全庁舎の配線は昨年の火災で改善したと言うから大丈夫だろう。本当におきたら笑えない。

 捜査関係者は、都市計画課等の応援職員およびプロパー職員の中で、うつ病等の病歴を持つものを調査しているという。極度の震災ストレスによる突発的な犯行にしたいのだろう。3〜4名に絞り込んでいるという話もある。
 鍵の在り処はシルバー人材センターも知っていたというが本当だろうか。今年は選挙もあるので、選挙前に解決はないのではないか。別の意味で選挙が燃えられても困るなあ。
 
 都市計画課は住宅復旧・復興関連の補助金や復興公営住宅の窓口であった。それこそ補助金不正受給の証拠隠滅を図ったとか、復興公営住宅への優遇があったとかでもあれば、問題になるだろうが、そういう話は聞こえてこないので大丈夫だろう。どちらかといえば、そういうのは市民課絡みで聞いたような気がする。
 現在、会計検査院が復興事業の調査に来ているので、タイミングが良いといえば良すぎて証拠隠滅を図ったと受け止められても仕方がない。

 陰謀論で面白おかしくするなら、

【釜石】野田元首相が視察 復興地元負担に「大変な影響」

野田元首相のほか黄川田徹ネクスト復興相、階猛党県連副代表ら7人が訪れ、野田市長や佐々木和延沿岸広域振興局長らと会談。

 来た翌日に補助金関係の書類が放火される。というのは一部に好まれそう。


 庁舎の内容に詳しい応援職員・市職員とも疲弊はしているが、部署を燃やしても業務の負担軽減なんて無くならないので、やる意味が感じられない。ただ、一部の職員で口論が絶えないというのは聞いた。

 応援職員は期限が来れば開放されるんだし、プロパー職員だって、一部は他の自治体へ転職して解放されていたりと、あまり放火するメリットは感じない。一時期よりは騒ぎまくる市民は見ないので、そういうストレスも減っていたような気がするんだが。